損益計算書と貸借対照表を知らない人に説明するには?
本日は、「財務分析の進め方」。
まず、講師から、決算書について概要の説明があった後、グループワーク。
お題は、詳細は割愛しますが、以下のようなもの。
■プラスチック加工業A社の、製造一筋で頑張ってきた長男(40代)と次男(30代)。2人とも決算書を見たことがありません。「損益計算書と貸借対照表とは何か」について2人に説明してください。
グループワークでは、グループ内でもグループ間でも、説明の仕方がけっこう割れました。
・損益計算書は一定期間の経営成績を、貸借対照表は一定時点の財政状態を・・
・損益計算書には5つの利益があって・・
・会社は、資金を調達してきて、それを運用して、利益を上げてて・・
・損益計算書は学校の通信簿のようなもので・・とか。
うーん、それで決算書を見たことがないプラスチック加工業の2人に伝わるのかな。。。
グループ発表後、講師からは、以下のような講評がありました。
・決算書を知らない人に説明するのはとても難しい。
・なるだけ財務・会計の言葉で語らない。
・本ケースでは、2人がわかるように、プラスチック加工関連の言葉に言及する。
はい、そうですよね、一般論じゃなくて、相手の文脈に入っていかないとですね。
いま改めて説明してみます。こんな感じ?
・損益計算書は、御社の儲けがわかります。御社の売上から、いろんな費用を引いた後で、最終的に利益がどれだけ出たかが示されてます。
・貸借対照表には、会社で集めたお金と、会社で投資したお金が示されてます。
・プラスチック加工業でいえば、損益計算書では、プラ加工品の売上高が一番上で、
そこから製造コストや人件費、銀行への支払利息、税金などを引いて、最終的な儲けをだします。
・貸借対照表は左側と右側に分かれていて、右側に集めたお金、左側に投資したお金が書かれています。
・投資したお金には、例えば、現預金や売掛金、プラ加工品の在庫、加工機械などがはいります。集めたお金には、買掛金や借入金、資本金や利益剰余金などがはいります。
皆さんなら、決算書を見たことがない人にどうやって説明しますか?